「どのような場合が不育症なのか」 について、実はややこしいところもありますよ。 現時点での日本の定義は、不育症とは、同じパートナー(事実婚も含む)の間で、2回以上の流産及び死産の経験があり、生児が得られない状態のことです。 定義的な解釈の問題点として、出産歴(生児)があれば不育症ではないのか? 定義的な解釈の注意点として、現時点では、化学流産は流産の回数には含めない。 化学流産とは、医学的に「生化学的妊娠」のことであり、妊娠検査薬は陽性ですが、超音波検査で胎のう(胎芽の入る袋)は見えないまま妊娠が自然に終結してしまう状態のことです。 ちなみに、欧州生殖医学会(2017年)では、化学流産も流産の回数に含めています。