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31. 二人目の不育症

「一人目を正常にさずかっているのだから、
その後の流産は偶然ですよ。」

「異常があるとは考えにくいですよ。」

「一人いるから、いいじゃないですか。」

と、医師などから言われて、悩んでいませんか。


一人目の不育症の人からみれば、
何か贅沢な悩みとうつるかもしれません。
また、普通の医師は、
一人いれば、と、
あまり積極的に診ようとしないかもしれません。


しかし、私が多くの不育症患者さんとお話して、
わかったことは、

二 人 目 を 強 く 希 望 さ れ て い る のに、

その後、流 産 を く り か え し て い る と、

こんなことがあるのは自分だけではないかと、
自分だけで悩んでいたり、


一人目の子育て仲間からの二人目妊娠のニュースに、
脱落感を感じて憂うつになったり、


夫からは、
「一人いればいいじゃないか」 と言われ、
子供からは、
「弟か妹がほしい、ほしい。」 と、せがまれて、
その板ばさみと、
孤独感にさいなまされて、

一 人 い る か ら こ そ の、

そ の ご 本 人 し か わ か ら な い

ス ト レ ス があるという事実です。

 

このようなケースは医学的に、

「 続 発 性 不 育 症 」 と定義されています。


続発性不育症は、決してめずらしいケースではなく、
対応する詳細な検査をすれば、
その原因も、多くの例で見つけることができ、
もちろん、予防治療できるのです。

最終更新日: 2021年08月25日 13:03