「一人目を正常にさずかっているのだから、その後の流産は偶然ですよ。」 「異常があるとは考えにくいですよ。」 「一人いるから、いいじゃないですか。」 と、医師などから言われて、悩んでいませんか。 一人目の不育症の人からみれば、何か贅沢な悩みとうつるかもしれません。また、普通の医師は、一人いれば、と、あまり積極的に診ようとしないかもしれません。 しかし、私が多くの不育症患者さんとお話して、わかったことは、 二 人 目 を 強 く 希 望 さ れ て い る のに、その後、流 産 を く り か え し て い る と、 こんなことがあるのは自分だけではないかと、自分だけで悩んでいたり、 一人目の子育て仲間からの二人目妊娠のニュースに、脱落感を感じて憂うつになったり、 夫からは、「一人いればいいじゃないか」 と言われ、子供からは、「弟か妹がほしい、ほしい。」 と、せがまれて、その板ばさみと、孤独感にさいなまされて、一 人 い る か ら こ そ の、そ の ご 本 人 し か わ か ら な いス ト レ ス があるという事実です。 このようなケースは医学的に、「 続 発 性 不 育 症 」 と定義されています。 続発性不育症は、決してめずらしいケースではなく、対応する詳細な検査をすれば、その原因も、多くの例で見つけることができ、もちろん、予防治療できるのです。