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着床障害(ごく初期の不育症)

3回以上胚移植しても妊娠しないか化学流産の場合、着床障害と考えられますが、着床障害とは「ごく初期の不育症」と考えられます、というお話です。

発生5日目の胚盤胞を子宮腔へ
移植(着床開始)すると、
絨毛細胞(胎児側細胞)がアメーバのように、
子宮内膜の細胞間の結合組織を溶かして
奥へ侵入してきます。

侵入開始5日目ぐらいには、
子宮の血管を呼び込んで
原始的な胎盤循環を開始します。
(高感度妊娠検査ならば、hCG陽性になります。)


いつから妊娠したと言えるのでしょうか?
一般的には、
妊娠検査薬が陽性になれば妊娠ですが、
妊娠検査はhCGの有無の検査ですから、
感度が高ければ
予定の生理日前に妊娠になります。


着床開始時点で着床の窓のずれがあれば、
早々に発生を終了してしまいますが、

hCGが微量でも検出されたならば、
母児間の免疫が、
その後の発生過程に影響してきます。

 


体外受精の治療がうまくいっていないときは、

着床過程の「反復するごく初期流産」として
子宮の環境を専門的な検査と加療することが、
成功の近道と思いますよ。

排卵の障害や受精の障害で
不妊症になっていても、

体外で受精した胚(受精卵)を、
子宮に移植して、
育たない原因は、

移植直後の
受精卵の子宮内膜への
接着、侵入の障害か、

あるいは、
移植して5日目頃から始まる

「子宮・胎盤・循環」

(子宮内膜の母体側の血管と
胎児側の胎盤になる細胞層が
交流し始める)

の障害に分けられます。


この移植して5日目頃からの
発育の障害は、
ごく初期の流産とも考えられます。


ごく初期の流産を繰り返していれば、
発生学的に 「不育症」
とも考えられます。

 

当院は、
体外受精を含めた不妊症の治療は
行っていませんが、

不育症、着床障害だけに特化した
専門のクリニックです。

着床障害とは、一般的に、
(PGT-A正常胚も含めて、)

良好胚を3回以上移植しても、
妊娠しないか、
化学流産に終わった状態
と考えられています。


しかし、実際には、
胚移植により、
超音波検査で「胎のう」
あるいは「心拍」が一回は見えて、
その後、流産され、

それ以降、
3回以上連続して
胚移植失敗を経験されている方が
多く受診されています。


既存の定義では、
1回は妊娠できて
胎のうまで見えたのですから、

妊娠できない状態と考えられる着床障害
ではないので、

すべて受精卵の問題と考え、
当院の受診が遅れたようです。


この場合、定義的には、
着床障害とも言えず、
不育症とも言えませんが、

「続 発 性の着床障害」
と考えられます。


妊娠・流産(手術?)により、
過度な精神的ストレス、
子宮内の炎症による免疫異常、
ホルモン異常(プロラクチン、甲状腺)等が発生し、

子宮内にも問題ができた
可能性があるからです。

「不育症」と「着床障害」の原因は、
大別して、
ほぼ偶然的(運命的)な卵の異常(染色体異常)か、
ほぼ必然的な子宮内環境の異常(体と心)の
ふたつです。

多くの場合、
ひとつの原因で、
今までの流産と移植不成功のすべてを
説明できません。

最初は偶然的な原因であっても、
子宮内への化学的物理的ストレスと、
心への心理的ストレスによって、
新たに必然的な原因が発生していることが多いのです。

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