流産したとき、あるいは、体外受精・胚移植が失敗したとき、「卵の異常」によるものだから偶然です。運命です。ですから早く忘れて、次に期待しましょう。 と言う様な説明を受けませんでしたか。 その説明は、その先生が推測しているだけなのです。 本当に、「卵の異常」(運命的な原因)によるものか、それ以外の「子宮内環境の異常」(予防治療可能な原因)によるものか、その区別は、「流産した組織の染色体検査」を、すればわかるのです。 流産手術のとき、保険でできる病理検査ではなく、保険外(約5~8万円)の流産絨毛染色体検査を希望する必要がありますが。 その結果に異常が見つかっても治療ができないから、検査する必要はないという意見もありますが、染色体の異常があったら、それは卵の問題ですから、わずかな命を子宮内でまっとうしたという事実がわかり、その命を心から供養できると思います。そして、これからの命を寛容な心で受け入れられると思います。 そうすると、その後の妊娠への過剰な恐怖心がなくなり、運命なら受け入れられるという覚悟ができると思います。 一方、検査した結果、染色体異常がなかったら、治療できる原因があるということですから、妊娠前に詳しく検査して原因を見つけなければなりません。 見つけて予防治療しなければ、また同じようなつらい結果になる可能性が高いということがわかったわけですから。