着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の検査を受ける利点がありそうな方は、35歳以上であり、経済的余裕があり、(一つの受精卵の検査費用が約5~8万円)5日目の胚盤胞まで数多く容易に育つ方(一つの受精卵の染色体異常率が約70%ですから)と、思われます。 その出産成功率は子宮内環境を正常に整えた場合でも約50%ですよ。 胚盤胞まで数多く容易に育たない方は、かえって費用と時間が無駄になる可能性が高いので、2~3日目の初期胚を2個毎、複数回、移植したほうが、費用的にも時間的にも効率的かもしれません。 ただ当院の治療経験から、高年齢で、移植回数と流産回数が非常に多く、当院の子宮内環境を整える治療をしても、流産を繰り返され、毎回、流産児の偶然的染色体異常を経験された方々には、本当に効果的な検査であり、約60%の方が無事出産されています。