正常な妊娠を維持するためには、特別な甲状腺機能の管理が必要です。 ただ肝心な甲状腺検査の値が世界的に、施設間で多少違うため、問題でしたが、今回4月より、日本でも標準化が開始されました。 生殖医療下の妊娠13週までの妊娠維持にとっては、TSHが2.5μIU/mL以下か、妊娠初期特有の基準範囲の下半分であることが良いと、米国甲状腺学会ガイドライン(2017年)で示されています。 また、妊娠ごく初期には、甲状腺機能を20~30%上げる必要があります。 妊娠14週以後については、TSHを3.0μIU/mL以下ぐらいにコントロールすることが良いのではないかと考えています。