今日は、ある患者さんから素敵なパワーをもらいました。 複数の一流体外受精専門クリニックにて、胚移植を合計29回受けられて、今回、初めて、妊娠中期まで、妊娠維持に成功された患者さんからです。 当院に受診されてから、約4年。 28回目の移植のとき、当院治療にて、3回目の妊娠成立に成功されましたが、妊娠8週で、流産された既往があります。 その手術も当院で行いました。そのとき、初めて、旦那さんが付き添ってくれたそうです。 手術後、赤ちゃんの真っ白な絨毛組織を見て、「わー、すごい!!」と。初めて、ご夫婦で流産した赤ちゃん組織と対面されたのです。 たぶん、それからのご夫婦は、流産した赤ちゃんを愛しむ心を持たれ、今回の赤ちゃんのために、精神面から、より良い子宮内環境を整えられたのではないかと推測します。 今回29回目の胚移植前に、子宮内洗浄療法と、ピシバニール免疫療法をしました。妊娠成立後は、ステロイド療法とピシバニール免疫療法と、支持的精神療法を行いました。 そして、本日、身長約10cmの元気な赤ちゃんと一緒に、当院を卒業されたのです。 女性としての自分を信じぬいていたご様子でした。 周りからの目に耐え、ときには身内からの非難にも耐え、赤ちゃんを育む環境を耕しつづけ、幸せの花を咲かせたのだと思います。 本当に、おめでとうございました。