最近、慢性子宮内膜炎の検査として、スペイン企業によるEMMA,ALICEという遺伝子検査が行われています。 善玉菌の乳酸菌等と、病原菌の割合が遺伝子レベルでわかるのです。 細菌叢の子宮内膜の環境がわかるので、有益と考えられますが、病原菌の感染による着床障害、不育症の根本の原因は、主に同種免疫異常です。 感染があれば、それを抑え込むために、免役細胞が炎症性物質を放出し、その炎症性物質が、胚や胎児をも攻撃してしまうのです。 まずは、病原菌の感染に対して、抗生物質等による治療も必要ですが、それだけでは不十分な場合が多いのです。 無菌性炎症のように、過剰な炎症があることが問題だからです。 そのため、同種免疫系の詳しい検査と、必要により、その異常をも治療することが、さらに有効性を高めると考えられるのです。