子宮内や膣内のフローラ(細菌叢)を、 遺伝子検査できるようになってきましたが、・・・。 人間の粘膜(口や鼻や腸)には無数の常在菌があり、 エール大学のギル モア教授は、 「人間の体の常在菌が妊娠の継続に極めて重要である」 という有力な研究報告をしています。 2015年に「サイエンス」という権威ある医学誌に、 「寄生虫と妊娠継続の関係」が報告されました。 世界の10億人以上が何らかの寄生虫に 感染していると言われていますが、 回虫に感染していると、 感染していない婦人に比べて妊娠、出産率が高く、 十二指腸虫では逆に低いという内容です。 胚(受精卵)も子宮で寄生して育っているわけです。 つまり、 胚を受け入れる免疫と、 拒絶する免疫があると考えられるのです。 身体とこころの状態によって影響を受ける 子宮内フローラの検査は参考にはなりますが、 「胚へ直接的に影響を及ぼす免疫状態」 の詳しい検査と、 その治療が大切です。