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その他のご相談

検査や治療以外で頻度が高い相談内容は、胎児への薬の影響やメンタル関係の相談です。その一部を修正して記載しました。

医学定義的には、胎のうが見える普通の流産を2回以上した不育症でもなく、移植不成功(妊娠反応陰性か化学流産)を3回以上した着床障害でもありませんが、3回移植して卵(胚)が出産まで育たなかったことが重要です。

1回の流産の約70%が卵の偶然異常、1回の良好胚移植の不成功の約70%が卵の偶然異常として、70%X70%X70%=約35%の確率で、卵(胚)の異常が偶然重なった可能性となります。そして、残り約65%の確率で、少なくとも1回は子宮内環境の問題による原因と推定されるのです。

予防医療として、不育症・着床障害の検査を受けるべきかどうかは、最後はご夫婦で決められるべきと思います。

あると考えられています。そのために当院では、不育症と着床障害の原因としての環境因子と性格特性からくる不安因子を分析しています。その結果から言うと、「完璧を求める性格の方は、過去のトラウマを背負いやすく、簡単には赤ちゃんを授かれません。」几帳面で頑張り屋さんは、こと、赤ちゃんを授かることに関して、一度つまずくと悪循環に入っていきやすいのです。赤ちゃんは神様からの授かりもの。授かれないかもしれませんが、それも運命。運命は受け入れるしかありません。命に完璧はありませんから。

確かに体外受精の場合、大量のホルモン剤を使っています。最近では、できるだけ減量して治療するような傾向にあると思います。

体外受精で生まれた児は自然妊娠で生まれた児に比べて、先天異常のリスクがやや上昇しているという報告は多くあります。その中でも信頼できる論文として、2012年のオーストラリアからの報告があります。約30万人の出産のうち、約6千人が体外受精で出産しており、生まれた子供の5歳の誕生日まで調査した結果、体外受精を受けずに出産した児の5.8%に先天異常が出現していたのに対して、体外受精を受けて出産した児の8.3%に先天異常が出現していました。

しかし、親の年齢や合併症や社会環境因子により統計的に修正して比較してみると、体外受精を受けても受けてなくても先天異常の発症リスクに有意差はありませんでした。

ただし、体外受精のなかでも、顕微授精(細胞質内精子注入法)では先天異常の発症リスクがやや高かったそうです。(N Engl J Med 2012; 366: 1803-1813)

結論として、現時点では、お薬による先天異常児の有意なリスクがあるとは言えないようです。親の不妊原因、年齢、合併症、社会的環境因子が偶然的な運命としての先天異常のリスクを高くしているようです。最後は、ご夫婦で納得して決めた結果を受け入れるしかないと思います。

ご心配はよくわかります。厳密に言えば、ヒトで実験はできませんので、胎児に対する安全性の確立された薬などはないからです。日本の医療用医薬品添付文書では、妊婦に対して「投与禁希望」や「投与禁」が約40%あります。一例ですが、卵胞ホルモン剤は「投与禁」と記載されています。しかし、その記載に従うと、体外受精・胚移植は非常に困難となります。ですから実際には、胎児にとって、治療(薬)の有益性が危険性を上回ると判断され、そのことに納得されたときに投与されています。

また、知っておいてほしいことは、「どんなご夫婦でも、先天性疾患のある児を出産する可能性が3~5%程度ある」という事実です。2010年の日本産婦人科医会先天異常モニタリングの調査では、出産時総数91082名中、2.3%に先天性疾患が認められています。スエーデンの大規模な医療出生登録データによる調査では、一般集団では4.8%に先天異常児が出生しています。

当院では、いろいろな治療薬について、ご本人のためではなく、胎児から見て、どれだけの有益性(得)があり、どれだけの危険性(損)があるのかを詳しくお話ししています。赤ちゃんは神様からの授かりものです。納得した治療であれば、最後はすべてを受け入れるしかないと思います。

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