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Q19.アスピリン治療しても流産(着床不成功)が続いたので、今度はヘパリン治療をしましょうと言われたのですが、納得できません。本当にしたほうが良いのでしょうか?

子宮内に血栓ができないようにする治療として、アスピリン治療とヘパリン治療があります。

アスピリン治療は血小板の機能を抑えるためであり、ヘパリン治療は凝固系を抑えるためです。アスピリン治療とヘパリン治療をすれば、結構強力となります。

しかし、出血も起こりやすくなります。少量の出血も含めると、10人中2~3人の割合で性器出血します。

ですから、むやみにヘパリン治療するのではなく、検査値が抗リン脂質抗体陽性か、血栓性素因ありと判断されたときに、アスピリン治療とへパリン治療をするべきであり、それ以外は効果がないばかりか、出血による血腫が発生し、その血腫により流産する可能性もあるので危険性が高くなります。

最終更新日: 2018年11月10日 16:21