052-733-2198
月・火・金 午前 9:30~12:30 午後 3:00~5:30/木(第1除く)、土、祝日は午前のみ

不育症と着床障害のポイント解説

院長のブログにて連載中の内容を転載しました。

「 妊娠中に
 インフルエンザワクチン予防接種
 を受けた約5千人の妊婦さんは、
 受けなかった妊婦さんに比べて、
 死産率が約50%低下していた。 」

という研究報告が
オーストラリアから2016年3月にありました。
(Clin Infect Dis. 62: 1221-1227, 2016)

この結果より、

1)妊娠中のインフルエンザ予防接種の
 安全性が支持されました。
2)無毒化したインフルエンザウイルス
 を妊娠中に接種する(打つ)ことは、
 妊娠の維持を助ける効果を持つ
 ことが示唆されました。

  と、結論づけられています。

この研究は大流行時の調査ではなく、
平時の調査ですので非常に重要です。


母体から見て、
胎児は半分が旦那さん由来の異物ですから、
「免疫学的な調和」 により、守られています。

何らかの原因で 
「免疫学的な調和」 が乱れると、
自己抗体(抗リン脂質抗体)が発生して
胎盤内に血栓ができたり、
アレルギー的な異物反応に変化して
胎児・胎盤系を攻撃したりして、
流産・死産を引き起こしているのです。

妊娠中のインフルエンザ予防接種が、
弱っている 「免疫学的な調和」 を
補正している可能性が考えられます。

当院の 「ピシバニール免疫療法」
の理論的背景を裏づけしている論文です。

ピシバニールとは、
ストレプトコックス・ピオゲネスSu株を
ペニシリンと熱処理後に凍結乾燥した
病原性のない菌体製剤です。

スエーデンにて、
6年間で、2万人強の
体外受精・胚移植を受けた女性のなかで、
移植前に、
不安、抑うつと診断された方は、
通常より有意に、妊娠率も出産率も低く、
適切な精神薬物治療を受けなかった方は、
さらに低い妊娠率と出産率であった。」

という研究結果が、
2016年2月、
アメリカ生殖医学会の公式機関誌に
報告されました。
(Fertil Steril, 2016 Feb 23)

不育症と同じく、
着床障害の隠れた原因として、
「精神的な原因」 があるということが
強く証明されたものと考えられます。
5回以上も体外受精・胚移植して、
ほとんどが着床不成功で、
その中の2回は妊娠5週以上(胎嚢も見えた)
育っていれば、
それは 不育症 です。

この場合、
移植を繰り返しても なかなかうまくいきません。

子宮内環境に問題がある可能性が高いからです。

不育症として心身両面から検査して、
原因を見つけ、
子宮内環境を整えること
が必要と考えられます。
内科的には問題にならない程度の、
一般的には正常範囲の、
わずかな甲状腺ホルモン不足でも
妊娠に悪影響がある可能性があります。

胎児の脳の発達にも影響がある
という報告もあります。

TSH値が2.5から5の間の
軽度の潜在性甲状腺機能低下症
であっても、
流産率が69%増加したという
前方視的研究報告もあります。
(J Clin Endocrinol Metab 95:E44, 2010)

2012年の妊娠時の甲状腺疾患管理の
アメリカ内分泌学会ガイドラインでは、
TSH値が2.5以上にならないように
妊娠前から治療しておく
ことが推薦されています。


ブログNo.374のチラージン(甲状腺の薬)
の飲み方も参考にしてください。

診療案内

交通アクセス はこちら

 
午前 9:30~12:30
午後 3:00~5:30

ご相談窓口

詳細はこちら

E-MAIL
メールはこちらから
(24時間年中受付)

頻度が高い相談内容を紹介しています。よくあるご相談をご参照ください。
受診を希望される方は、ご予約についてをご覧ください。

再診について はこちら

初診予約システムのご利用には予約番号が必要です。予約番号をお持ちでない方は初診案内をご覧のうえ、お申し込みください。