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不育症と着床障害のポイント解説

不育症・着床障害のブログにて連載中の内容を中心に転載しました。

細菌やウイルスに感染した場合、
感染を防ぐために、
炎症反応が起こります。

実は、
感染そのものによる流産は
それほど多くありません。

そうではなく、

感染により炎症反応が
起こりますが、

炎症反応の中の
免疫細胞が「過剰に反応」して、
炎症性サイトカインを
大量に放出することが、

流産、着床障害を
引き起こしているのです。

炎症性サイトカイン
(腫瘍壊死因子;TNFα)等が
細菌やウイルス感染した自分の細胞を
攻撃してしまうように、

胚や胎盤になる細胞(半分異物)を
攻撃してしまうからです。

ですから、
「慢性子宮内膜炎」の診断で、
抗生物質や乳酸菌の治療では、
不十分な場合が多いのです。

炎症性サイトカイン(同種免疫異常)
を詳しく検査して、
免疫の暴走を治療することが、
最も効果的なのです。

 

より理解しやすくなりますので、
ブログNo.597、
ブログNo.576、
ブログNo.572、
ブログNo.541、
ブログNo.528、
ブログNo.516、
を参照してみてください。

コロナウイルスと戦うのは、
免疫力です。

免疫力を弱める薬で、
もっとも強力な薬が
タクロリムスです。

タクロリムスは、
臓器移植後や膠原病の治療薬で、
ステロイド剤では効果不十分な場合に、
よく使われます。


コロナ禍で、
ステロイド剤ではなく、
タクロリムスを使うのは、
免疫を抑制しすぎる可能性があり、
危険ですよ。

きちんと知りたい着床障害」(2020年版)
の中の
(ステロイド治療)を読んでください。

想像妊娠を知っていますか?

想像妊娠とは、
妊娠への過度のストレスにより、
生理が止まったり、
胸が張ったり、
つわり様症状が現れたりしますが、
妊娠はしていないことを言います。

過度の妊娠ストレスによる
身体の一連の変化のことであり、

想像妊娠は
心身症のひとつと考えられます。


不育症・着床障害の
隠れた原因としても、
この心身症が考えられるのです。


過去の辛い妊活歴、妊娠歴
により、
社会的・肉体的ストレスや、
心理的ストレスが蓄積し、

慢性的に交感神経が活発となり、

子宮内の末梢血管(らせん動脈)

収縮傾向になってしまうからです。


従来のホルモン治療や、
血液サラサラ治療、
サプリ治療、抗生物質治療等でも
不成功の方は、
特に要注意です。



ブログNo.152
「想像妊娠とプロラクチン」と、
ブログNo.658
「潜在性高プロラクチン血症」
も参考にしてください。

2000年のアメリカ生殖免疫医学誌
(Am J Reprod Immunol, 44: 253-255)
に、発表して以来、

少しずつ改良して
難治性の不育症と
難治性の着床障害の方に、
治療しています。

子宮内を直接、ステロイド液で
洗いますから、
少量で高い抗炎症作用が
得られます。


当院ではタクロリムス治療は
しません。

タクロリムスはステロイド以上の
強力な免疫抑制薬ですから
副作用も強く、

強力すぎて、
CSFファミリーのような
「子宮内の免疫学的な生着反応」
までも
抑制してしまう危険があるからです。


「ご相談と情報」のなかの
「よくあるご相談」(Q12)と、
「不育症と着床障害の
ポイント解説」(33)
を参照してみてください。

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