<青木産婦人科クリニック> 不育症・着床障害

抗リン脂質抗体陽性の治療法について

アスピリンの服用方法について

質問:他の病院にかかっている不育症仲間のやりとりの中でアスピリンは基礎体温の高温期に飲み始めて生理が来たら中止にする方が多かったので、今の自分の飲み方(妊娠前から継続的に内服)が合っているのか不安になりました。

回答:1日1錠が良いのか、1日半錠が良いのかが、まず問題になります。
2007年までの研究報告の文献検索によると、狭窄を有する病的血管(ご本人が心筋梗塞あるいは脳梗塞などを発症した人)における血小板機能の抑制には80~100mgのアスピリンの連日投与が必要であるとする研究報告が最も支持されています。
しかし、膠原病(自己免疫疾患)ではなく、抗リン脂質抗体も強陽性ではない、多くの抗リン脂質抗体陽性不育症患者さんは、病的血管ではなく、ほぼ正常血管を有していると考えられますので、その場合は、アスピリンジレンマの原則(アスピリンは血小板凝集を抑制しますが血管も収縮させる作用があります)から考えて、通常の半分ぐらいが良好な血流維持のために最も有効な量と考えられます(Henley SPら: Lancet, 1981, Patrignani Pら: J Clin Invest, 1982)。

ご質問の服用方法に関しては、血小板の寿命は約10日と考えられており、アスピリンは血小板にくっついて離れませんので、基礎体温の上がり始めより服用すれば、受精卵が子宮内に着床する約1週間後にはほぼ完全な抗血小板作用を獲得しています。
よって、基礎体温高温層のみと妊娠反応陽性後の連日服用が理論的に最良と考えられます。
いつまで服用するかについては、抗リン脂質抗体陽性のレベルと凝固系異常のレベル等により判断させますが、私の2002~2006期間の約500症例の検討では、その異常のレベルが軽度の場合、妊娠16週にて服用終了しても、その後に有意に多くの異常妊娠が発生するということはないようです。

抗リン脂質抗体陽性の治療法について

診療案内

交通アクセス はこちら

診療時間
午前 9:30~12:30
午後 3:00~5:30
※木曜日は2時30分から
休診日
水曜日、日曜日、祝日の全日、木曜日午前は休診
※診療は予約優先です

ご相談窓口

ご予約について はこちら

E-MAIL
メールはこちらから
(24時間年中無休)

受診を希望される方は、ご予約についてをご覧ください。