<青木産婦人科クリニック> 不育症・着床障害・婦人科全般

不妊治療と不育治療について

体外受精での妊娠について

質問:はじめまして。
結婚して1年経っても子供ができないので不妊治療をしている病院に通って8ヶ月が過ぎました。
検査も一通り終わり、精子の頭部凝集が見られるということでした。
二回AIHをしたのですが、妊娠にいたらず、IVF-ICSIをする事になりました。
そのためにした検査で抗核抗体に異常値を認めました。主治医からも着床しにくく流産しやすいと言われ、とても落ち込んでいます。
これから体外受精を受けるにあたり妊娠することはできるのでしょうか?
また、もし妊娠できたとして出産まで行けるのでしょうか?
もし、妊娠できた場合は管理入院になるのでしょうか?
今日からプレドニンを内服するように言われましたが副作用も大きいとのこと・・・とても心配しています。
お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願いします。

回答:プレドニンは妊娠初期でも、必要と判断されれば、1日10mgまでなら、胎児への有意な副作用はない(一般集団での先天異常の発生率の約3%と比べて、有意に高いということはない)という臨床データが多くあります。
ただし、ご存じのように、ステロイドですから、安易に使用するクスリではありません。
抗核抗体が不妊・流産への直接的な危険因子であることは証明されていません。
ただし、自己免疫異常であることは間違いありません。

問題は、自己抗体としての抗リン脂質抗体が陽性かどうかにかかっています。
それは、調べられているのですか?
もし抗リン脂質抗体が陽性ならば、その程度によりますが、ステロイドを使わずに、極少量のアスピリン服用さらに加えて、ヘパリン治療による抗凝固療法が着床不全、初期流産に有効であるという臨床データが多く報告されています。
ご存じとは思いますが、体外受精の妊娠率は一般的に、一回につき約20~30%、生児獲得率は一回につき約10~20%と言われています。
また、その費用は一回につき約30~60万円。
赤ちゃんがほしい気持ちはよくわかりますが、もう一度、なぜほしいのか、ないとダメなのか、など、あなた自身の育児観、結婚観、あるいは人生観を考えてみるのも、ひとつの精神療法ですよ。
まわりの意見あるいは環境に惑わされずに、よく考えてください。

25歳とのこと。結婚して一年して、不妊治療の病院に通い初めているとのこと。
2回人工授精されて、今度は、体外受精を受けられるとのこと。
自己免疫異常(抗核抗体など)は、あくまでも子宮内環境の問題ですから、理論的には体外受精してその受精卵を子宮内に人工的に戻しても、なんら解決にはなりません。
自己免疫異常につきもう少し詳しく調べてから、その治療をしつつ、あせらずに、最初にもどって、タイミング法から、始められてもいいのではないですか。
ひとつの病院に固執することなく、セカンドオピニオンも必要ですよ。

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