<青木産婦人科クリニック> 死産経験者の出産事例について

妊娠中期と後期の死産について

死産経験者の出産事例について

質問: 妊娠中期(21週)と妊娠後期(30週)で2人の尊い命を失いました。直接的な原因は不明です。
2人目の死産より数週間しか経過しておらず精神的にも肉体的にも不安定な状態です。
パソコンでHPを見ていると同じように悲しい思いをされた方が多くいらっしゃいますが、妊娠初期での流産を繰り返している方が多く、わたしのように中期・後期で・・・という方にはなかなか出会えません。
先生のところには同じ様な経験をされた方はいらっしゃいますか?
それで無事出産された方はいらっしゃいますか?
もしお時間があれば少し教えていただけたらと思います。

回答:死産された胎児は男の子でしたか?女の子でしたか?名前はつけられましたか?
今は、十分に供養してあげることがなによりです。
自分を責めてはいけません。誰に対しても責めないでください。
あなたのあかちゃんは、あなたの子宮のなかで、精一杯生きたのですから。
あなたのふたりのあかちゃんが生きたあかしは、あなたの子宮内環境(免疫学的変化、内分泌学的変化)のなかに記憶されています。
中期、後期胎内死亡の多くは、胎児の染色体異常によるものか、自己免疫学的異常か凝固系異常によるものです。5回以上の妊娠すべてが中期・後期の胎内死亡という不育症の患者さんを、10人ぐらい診させていただき治療した経験がありますが、その多くに抗リン脂質抗体症候群による凝固系異常を認め、複数の治療法併用により、数回の妊娠のなかで、すべての患者さんが元気なあかちゃんを抱きしめています。
今、あなたが成すべきことは、ふたりの死産した胎児を心から供養してあげることです。
それにより、あなたの精神・神経系が免疫、内分泌、凝固系に対して、寛容な状態を誘導します。その状態が妊娠維持の基本として非常に大切です。


(回答の後でメールを頂きました。)
早速のお返事ありがとうございました。
お忙しい先生からこんなにも早く返事を頂けるとは思っていませんでした。大変嬉しく思っています。
私は2人の子供(男の子と女の子です)に命の尊さを教えてもらいました。
きっと、普通に妊娠・出産していたら、これほどまでに命のありがたさを知ることはなかったと思います。
母親のおなかの中で数ヶ月しか生きられないがそれでも良いから・・・と、私のもとへ来ることを選択してくれたわが子を大変いとおしく思っています。
不安がいっぱいありましたが、こうやって先生とつながることができたので、それだけで次への一歩を踏み出せた感じです。
すぐにでもお伺いしたい気分ですが、まずは体の回復を待ってみることにします。
また、よろしくおねがいします。

(通院中にメールを頂きました。印象深い内容でしたので紹介させていただきます。)
昨日、診察をしていただいた者です。ありがとうございました。
妊娠前はひどい生理不順だったのですが、1人目を流産した後は基礎体温はガタガタだったもののだいたい同じような周期で生理がくるようになり、2人目を死産した後は基礎体温も二層に分かれてくるようになった・・・というような話をさせていただいた時、先生から「赤ちゃんのおかげ」と言って頂いて、とても嬉しく、お礼を言いたくてメールをしました。
「子供たちは笑うことも泣くこともなく短い一生を終えてしまいましたが、私はこのまま、もちろんまた新しい命を望み、幸せになっても良いのだろうか」と考えることもありました。
二人は私たち夫婦が笑顔で暮らしていくことを望んでいるとは思いますが、なんだか申し訳ないような気もしていました。
しかし、先生の言葉によって、「子供たちはいつの日か私が赤ちゃんを抱けるように体を整えてくれたんだ」と思えるようになり、「ありがとう」と手を合わせました。
一人目の流産のことがあり、二人目を妊娠中は不安の塊で押しつぶされそうでした。そのころの精神状態を思い出すだけで疲れてしまいます。
しかし、こうやって先生に出会えたことや他の不育症の方と友達になれて、悩みや不安を語ることのできる人がいるだけで、リラックスした妊娠ライフを送れそうです。

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