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(4). 『不育症』の検査と治療とは?

不育症治療は予防治療
   『不育症』の検査と治療を考える上で、はじめにぶつかるのが、『不育症』が一般的な病ではないということです。通常、病気に対する診断と治療は、症状を見極めることから始まります。しかし、『不育症』での検査と治療は、妊娠していない時点で、多くの種類のスクリーニング検査をして、次の妊娠での流産の原因となる危険因子を予測し、その危険因子が次の妊娠の際に流産につながらないよう予防するのを目的とします。つまり、『不育症』の治療は、『不妊症』の治療とは次元の違う「予防医療」の領域になります。

予防医療は過剰治療
   『不育症』における予防医療は、いわば「保険をかける」という考え方で、検査により、少しでも危険因子としての可能性があるものを見つけ治療を行います。よって治療は原則として、検査の結果がグレーゾーンであっても行う過剰治療になります。またそのためには検査で危険因子をより多くみつける必要があります。検査の一部は健康保険でできますが、予防治療であるという側面上、保険がきかない項目が多いのです。
最終更新日: 2016年04月14日 16:27